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5.朝どれアジフライ

コロナ以降、どこでも仕事が出来るようになり、私も鎌倉の実家で在宅勤務をすることもあるのですが、日曜日の今日も実家の部屋でこのコラムを書いています。

私の通っていた小学校、中学校は海が近くて海岸まで歩いて10分くらいなので、先生が干潮の時間をしらべてタイミングを合わせ、体育の授業で江ノ島近くの腰越海岸に潮干狩りに行ったりしていました。平日の午前中ですから海に人は少なく、沢山のアサリが採れたと記憶しています。
数十年経った今では潮干狩りは行かないけれど江ノ島や腰越のあたりを散歩することが多いのですが、最近、「腰越漁港」では早朝にとれた魚を昼頃からフライにして直売所で売っていて、漁協(腰越漁業協同組合)の食堂で食べることができ、尚且つアルコール持ち込み可なので、土日には地元の友人と一緒に漁協の食堂で昼飲みをするのが楽しみの1つになっています。
これがとっても美味しいのです。でも意外に少し高くてアジフライ1枚が500~600円くらい。漁港でアジフライが食べられて、好きなお酒やビールも一緒に飲めるのは良いのですが、特にきれいな食堂でもなく(ごめんなさい。簡素ですが清潔な食堂です!)、席数も少ないので長居はしづらく、酔っぱらうわけにもいかないし、アジやサバ(時々コロッケなどもあり)のフライしか扱ってないし、お得感はそれほどないのですが、つい、また足が向いてしまうのです。
言葉通り「市場」としてニッチですし、付加価値もうまくつけてられていて、漁港という雰囲気も独特で、話題性もあって、何より美味しいのが一番なのだと思います。
ビジネスとして、少しニッチで付加価値の高いところを狙っている当社との共通点もあるような、無いような、そんなことを考えながら、気の合う仲間と次の店に向かうのが常となっています。

(2024年5月)